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日銀新総裁・植田和男氏と現総裁・黒田東彦氏を結ぶ筑駒OB組織「日本銀行若葉会」とは

2016年開催のG7財務相・中央銀行総裁会議のシンポジウム。植田和男氏(左から3番目)も参加していた(時事通信フォト)

2016年開催のG7財務相・中央銀行総裁会議のシンポジウム。植田和男氏(左から3番目)も参加していた(時事通信フォト)

 黒田氏は同校11期OBで植田氏より7学年上。在学期間は重なっていないが、その後に“接点”はあったようだ。筑駒OBの日銀関係者はこう話す。

「日銀に関係する筑駒OBが集う『日本銀行若葉会』という会があり、黒田さんも植田さんも会に所属されています」

「若葉会」とは筑駒の同窓会組織の名称で、その“日銀版”というわけだ。

「日銀職員に限らず関係するOBが広く集う会で、メンバーは50~60人くらい。コロナ前は年1回の飲み会がありました。海外赴任の人もいるので集まるのは30人程度。肩肘張る会ではなく、噂に聞く開成OB会などに比べれば、ささやかでカジュアルな集まりですよ。

 黒田さんが会に参加するようになったのは(2013年の)総裁就任後で、それ以前に審議委員だった植田さんのほうが、先に会員になっていました。お二人の個人的な付き合いまではわからないが、会のなかでも“超大物”なので、共に参加した時にそれぞれ前に立って挨拶されていたと記憶しています」(同前)

 そんな同じ名門校出身の“元神童”同士で「物価の番人」たる日銀トップが引き継がれるが、物価高の荒波のなかでどんな手腕が発揮されるのか。

※週刊ポスト2023年3月3日号

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