億り人・羽根英樹さんは“親子上場株”に注目(写真:イメージマート)
史上初の5万円台まで駆け上がった2025年の日経平均株価。2026年もさらなる上昇を期待したいが、株価を大きく左右する世界情勢や日本経済を取り巻く環境は日々刻々と変化している。投資の達人はこの先の相場をどのように見通すのか。投資歴30年以上のベテラントレーダー、羽根英樹さんに2026年の相場と投資のヒントを聞いた。
羽根さんは、特有のイベントで発生する値動きの特徴を利用して利益をあげる「イベント投資」を得意とし、株式投資で1億円以上の資産を築いた“億り人”だ。2026年の株式市場の動向をどう見るのか。
「日経平均株価が高値圏で推移していることに加え、日銀によるさらなる利上げが行なわれれば、外国為替市場で円高が進行することになり、日本の株式市場は影響を大きく受けそうです。円高が進むことにより日本の株式市場のボラティリティ(価格変動率)が大きくなり、相場が上にも下にも激しく動く年になると想定されます」(以下、「」内のコメントは羽根さん)
そうしたなかで羽根さんが注目するのが、親会社とその子会社がそれぞれ独立した企業として上場する“親子上場株”だ。
「2025年は親子上場解消などをきっかけに、TOB(株式公開買付)の件数が過去最多を更新しました。2026年も引き続き、親子上場の解消や東証の各市場上場維持基準の未達などを要因に、TOBが非常に多くなることが確実視されます。注目イベントとはいえないかもしれませんが、この動きが一番注目されます。
【プロフィール】
羽根英樹(はね・ひでき)/投資歴30年以上のベテラントレーダー。関連する銘柄の売りと買いを同時におこなって利益を得る「サヤ取り」で資産を築き、『サヤ取り入門』(パンローリング、のちに増補版も)を上梓。需給のゆがみを利用した投資を得意とする。セミナー講師として投資に関する情報発信も手掛ける。著書に『イベントドリブントレード入門 価格変動の要因分析から導く出口戦略』(パンローリング)などがある。
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