恵方巻、食べる?(イメージ)
節分に食べると縁起が良いとされる恵方巻だが、全国的に知られるようになったのは意外と最近のことだ。もともとは大阪を中心とした関西地区の風習で、全国的に普及し始めたのは1990年代頃。大手コンビニチェーンが節分に太巻きを売り始めたことなどがきっかけで、2000年代以降その存在が広く知られてきた。
コンビニやスーパー、デパートなどでは節分が近づくと、「開運」や「福」といった文字とともに恵方巻販売の告知が始まり、高級志向や恵方巻を模したスイーツまでもが売られるが、10年ほど前からは、「フードロス」問題も毎度のように話題になり、「そもそもなぜ食べるのか?」と不思議に思い続けている人も少なくないようだ。恵方巻をあまり買わないという人たちの本音を集めた。
「地元にいた時は食べていましたが…」
「そもそも恵方巻は、関西のものでは?」と首を傾げるのは、都内のIT企業に勤める会社員・Aさん(30代男性)だ。「地元にいた時は食べていましたが、就職で関東に来てからは食べていません」と語る。
「僕は大阪出身なのですが、たしかに地元にいた時は家で食べていました。けど、上京すると全く食べなくなりましたね。なんでかと言われると……なんとなく、あれは関西のものだからというか、単純に食べる気にならないというか。逆になんで東京で食べてるの? みたいな気持ちです。僕にとってうどんと同じで、どれだけおいしいと言われても関東ではあまりうどんを食べる気にならない、みたいなもの。もちろん食べたい人は食べればいいと思いますよ」(Aさん)
「無理矢理感を感じる」
東京生まれでも違和感を抱く人はいる。都内在住の自営業・Bさん(50代男性)は、「無理矢理感がある」と言う。
「節分イベントとして、豆まきはわかります。テレビでも、芸能人が豆まきをしている姿が映されたりしますしね。でも、恵方巻にはまったく馴染みがありません……。自分が子供の頃、節分に巻き寿司を食べる文化があれば違ったと思いますが、親しみがなさすぎます。急に流行り始めて、いつの間にか定着していることになっていますよね。たとえば東京で東北の風習であるなまはげが来たら、びっくりするようなものでしょうか。だから、大量廃棄というニュースを見ると、逆にそれだけ売れることを見込んで作られていることにびっくりします」(Bさん)
