現在の大学入試では推薦入試の利用が半数を占めている(イメージ)
大学入学者の半分以上が推薦入試を経由して入学する時代になっている。その中で女子は男子よりも推薦入試を選ぶ割合が高いという。その背景は何なのか。『大学受験 活動実績はゼロでいい 推薦入試の合格法』が話題のノンフィクションライター・杉浦由美子氏がレポートする。【全3回の第2回。第1回から読む】
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大学入学者の半分が推薦入試を経ている時代に突入した。女子の大学入学者のうち、一般選抜率は37%というデータがある。前回記事ではなぜ女子は推薦入試を選ぶのかについて、評定平均値が高いという点について言及した。
今回は総合型選抜で女子が有利になる理由について書いていこう。総合型選抜は指定校推薦ほどには評定平均値を評価しないがそれでもやはり女子が強い。それはどうしてだろうか。
総合型選抜が拡大する中で、反発もある。そのひとつに「総合型選抜の合格者は女子が多い。女子に有利だ、不公平だ」という意見が見受けられる。
ある最難関私立大学の法学部の男子学生はいう。
「同じ法学部の中高一貫校の名門お嬢様学校の出身者の多くは総合型選抜で入学している。総合型選抜はお金持ちのお嬢様たちにファストパスを与える制度で不公平感がある」
取材でも、中高一貫校の出身の女子校出身者は最難関私立大学の総合型選抜で強いことが分かった。しかし、別にお嬢様学校のお金持ちの子女だから強いわけではない。総合型選抜の合格者では女子の割合が多い。たとえば慶應の法学部は201名中、女子は149名(2026年)。74%が女子である。
総合型選抜全体を見ても、ある受験産業のデータでは、合格者の6割は女子だという。
早稲田大学の女子率は39.4%。慶應義塾大学の女子率は36.4%(ともに2024年)。しかし、総合型選抜では女子の合格率が男子よりも多い。東京大学は女子率が20%台だが、2026年度の学校推薦型選抜では合格者の45%が女子だ。なぜ、そうなるのだろうか。
