いまのような難しい局面でどう対応すればよいか(写真:イメージマート)
中東情勢が泥沼化の様相を呈するなか、一時は6万円に迫っていた日経平均株価も5万1000円割れなど激しい乱高下が続いている。米国・イスラエルとイランの関係が緊張と緩和を繰り広げるなか、株価も上げ下げを繰り返しているが、投資で大きな資産を築いた億り人たちは、どのように今後の相場を読んでいるのか。
資産1.5億円超の「Bコミ」こと坂本慎太郎さん(こころトレード研究所所長)は「楽観できない状況がしばらく続く」という見方を示す。
「米国とイスラエルによるイラン攻撃は長期化が必至の状況で、“長期的な悪材料”になるのは避けようがないと見ています。ホルムズ海峡が事実上封鎖されて、原油の供給に制限がかかるなか、世界的な経済の減速、減退につながっていく可能性も高まっています。早期決着を図るにはトランプ大統領が折れるか、イランが折れるかしかなく、引くに引けない状況である以上、戦争収束の見通しも立たない。
だとすると、そうした長期的な悪材料を無視して株価が上昇相場に戻るとは考えにくいでしょう。4月下旬から5月にかけて2026年3月期決算が発表予定ですが、それがサプライズになるとは考えられず、決算発表で来期(2027年3月期)の業績予想が示されても“弱気”な見通しにならざるを得ない。これから決算シーズンとなりますが、このような状況では“悪材料探し”にならざるを得ないと思います」(以下、「」内コメントは坂本さん)
AIはブームか、バブルか
昨年来、乱高下しながらも史上最高値圏にあった日経平均株価も厳しい見通しを示し、年内のさらなる高値は望みにくいと見る。
「日経平均は2月末に6万円目前まで迫りましたが、今年の高値は2月26日に一時つけた5万9332円(終値では2月27日の5万8850円)がピークとなる可能性もあります。もしかすると、信用売りしていた株が買い戻されて株価が上昇する『踏み上げ』によって6万円に瞬間タッチすることもあるかもしれませんが、それは一時的な話でしょう。基本的には5万3000~6000円のボックスで推移する可能性が高く、もっといえばレンジが下に広がり、5万円割れの可能性まで考えられます」
