資格次第で高年収が狙える仕事も(写真:イメージマート)
老後資金の頼みの綱である公的年金は、年々少しずつ増額されてはいるものの物価高には追いつかず、老後不安は払拭されない。それなら、自分で働いて老後資金を増やせばいい。その時点での収入を得るだけでなく、厚生年金に加入すれば、将来の年金受給額も増えるのだ。では、中高年女性が働く場合、どういった仕事を選べばいいのか。【全3回の第2回】
成果主義の仕事なら男女差はない
厚生年金額は年収によって大きく左右されるため、どうせならより高収入な仕事に就く方が、年金額は大きく増える。ファイナンシャルプランナーの飯村久美さんが言う。
「人材が不足しがちで続けるほどにスキルが積み上がっていく業界は、比較的高収入になりやすい傾向にあります。例えば介護なら、介護職員初任者研修を修了すれば、働き方次第では年収360万~390万円ほどを目指せる上、さらに経験を積んで介護福祉士や難易度の高いケアマネジャーなどの資格を取れば、さらなる高収入を目指せます」
昨年、介護職員初任者研修を修了して介護士になった女性・Dさん(62才)が話す。
「もともとは、デイケアサービスの送迎のパートをしていました。1日5~6時間勤務で週4日から、研修を修了して週5日フルタイムの介護の正職員にステップアップしたら、月10万円程度の手取りが22万円に。新しいことを学ぶのは楽しく、生活に張りが出ます。いずれはケアマネを目指すべく、次は介護福祉士の資格を取ろうと勉強中です」
働き方次第では、何才からでも高収入を得ることは充分可能。だが年齢を重ねてから男性並みの収入をねらうなら、やはりある程度の備えは必要だ。確実性を高めるなら、「実力主義」「成果主義」の業界で仕事を見つけるのがいい。
「いまの世の中で、50代、60代以上からのスタートとなると、女性の場合は高収入の求人が少ない。そんな中で、完全成果主義の生命保険や不動産会社の営業、講師業などは男女差がなく、完全に実力主義の世界です」(飯村さん)
専業主婦生活が長くても、学生時代の得意分野や経験を生かして、塾講師や英語講師として働くのもいいだろう。塾講師なら年収300万~600万円程度を稼ぐ人も多い。
都内で自宅を開放して塾講師として働く女性・Eさん(62才)が話す。
「10年ほど前から子供向けの大手塾に講師として登録し、週に5日ほど、自宅の一室で英語や数学を教えています。生徒は孫も含めて(笑い)、幼稚園児から中学生まで40人近くいるので、手取りは月30万円近いことも。登録料はかかるし、授業の準備や研修などでいつも忙しくしていますが、子供たちはかわいいし、やりがいはあるし、一生続けられそうです」
