70才まで働くことで、年金受給額のアップも目指せる(イメージ)
何かと将来への不安が多いこの時代。老後資金の頼みの綱である公的年金は、年々少しずつ増額されてはいるものの、物価高には追いついていない。それならば、できるだけ長く働いて、より多くの収入を得るのも選択肢のひとつ。そして長く働けば、その分厚生年金の受給額も増えるというメリットもある──。中高年女性が働きながら将来の年金を増やすための方法について、具体的に紹介する。【全3回の第3回】
70才までは「働きながら年金繰り下げ」が選択肢
働けば、厚生年金額を増やしながら毎月収入を得られる。毎月暮らしていけるだけのお金を自分で稼ぐことができれば、その間は年金を繰り下げて、受給額をさらに増やすのも可能だ。
公的年金は1か月繰り下げるごとに0.7%ずつ増額されるため、65才以降も働きながら年金を繰り下げれば、年金の増額効果を高められるのだ。
長く働くことで老後資金に余裕が生まれれば、国民年金と厚生年金の両方を繰り下げたいところ。だが、厚生年金は収入によって受給額の個人差が大きいのに対し、国民年金はいわば最低保障。同時に繰り下げると収入源が給与だけになってしまうので、少しでも不安があるなら「国民年金だけ繰り下げ」を選ぼう。プレ定年専門ファイナンシャルプランナーの三原由紀さんはこう語る。
「厚生年金は働けば誰でも増やせる一方で、国民年金は繰り下げないと増えません。厚生年金を受け取りながら働き、国民年金を繰り下げるのが現実的で、無理のない方法でしょう。
厚生年金に加入できるのは70才までなので、繰り下げる目安は65才から70才までの5年間。国民年金の受給額は満額で年約85万円ですが、これを5年間繰り下げれば年120万円近くまで増えます」(三原さん)
