為替市場で存在感を増す日本のFX投資家たち(イメージ)
中東情勢など地政学的リスクの高まりで世界的なインフレが定着、日米の金利差からドル高円安が進み、そこに政府・日銀の為替介入もあって為替相場のボラティリティ(価格変動性)が高まっている。
そうしたなか、FX取引の過半を占めるドル円の月間個人取引高は2025年4月には1200兆円超え、その後も1000兆円を超える月が珍しくない。変動はあるものの、多くても400兆円台だった5年前と比べて約3倍に膨らみ、FX人気が再燃している。
円安進行でFX取引額(ドル円)は急増
国内の個人投資家は「まさにあっぱれ」
酒匂・エフエックス・アドバイザリー代表の酒匂隆雄氏が言う。
「かつて日本のFX個人投資家は『ミセス・ワタナベ(※/FXを活発に行う日本人個人投資家の俗称。主婦や会社員の取引が相場を大きく動かすことから注目を集めた)』と呼ばれる中高年の資産家層が多かったのですが、最近は30~40代の比較的若い層が増え、東京市場の出来高の25%は個人投資家の取引と見られています」
しかも、その存在感は増す一方だと続ける。
「直近の為替介入では、国内の個人投資家が利益を得て、海外の投機筋が負けたとの見方もある。4月最終週の取引状況を見ると、個人投資家は今後ドル安になると見てドルを前もって売っておく“売り持ち”が約2億ドル。それに対し、投機筋の動向を示すシカゴIMM通貨先物ポジションは約80億ドルの“買い持ち”で、ドル安に賭けた国内個人投資家が勝った格好です」(酒匂氏)
利にさといはずの海外の投機筋よりも「国内の個人投資家は『ドルが高くなれば売って利食い、安くなれば買い戻す』という取引に長けており、まさにあっぱれ」(同前)と評価する。

