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医心伝身プラス 名医からのアドバイス

【関節リウマチ治療の最前線】朝起きた時に手や指が30分以上こわばっていたら要注意 早期診断・早期治療で「無治療寛解」も目指せる【専門医が解説】

朝起きた時の手や指のこわばりが30分以上続く場合は、専門医の受診がすすめられる(写真:イメージマート)

朝起きた時の手や指のこわばりが30分以上続く場合は、専門医の受診がすすめられる(写真:イメージマート)

 かつては関節が変形し、寝たきりや車いすにつながる病気として恐れられていた「関節リウマチ」。近年は治療法が飛躍的に進歩し、早期診断・早期治療によって「無治療寛解」も目指せるようになってきたという──。シリーズ「医心伝身プラス 名医からのアドバイス」、長年にわたりリウマチ・膠原病診療に携わってきた帝京大学ちば総合医療センター・萩野昇准教授が解説する。【関節リウマチの診断と最新治療・後編】

指や手の朝のこわばりが30分以上続いたら要注意

 関節リウマチの主な初期症状は朝起きてきたばかりの時の手や指のこわばりで、少なくとも30分以上続き、1時間以上続くことも多いため、その場合はリウマチ内科や整形外科の受診をおすすめします。医療機関では、まず症状を聴取し、診察の上で血液検査を実施します。

 診察では、「指や手の朝のこわばりが30分以上続くかどうか」「3か所以上の関節に腫れがあるか」「痛みや皮膚の赤み」などを確認します。また、握手をすると指の付け根の関節が痛みます。握手で指の付け根(MCP関節)に痛みが出るのは関節リウマチの典型的な症状の一つで、診察室では関節の側面を圧迫して痛みを確認する「握手テスト(スクイーズテスト)」として確認します。さらに、机に両手をついて体重をかけた際に痛みがあるかどうかも、関節リウマチ診断の決め手となります。

 血液検査では「抗CCP抗体検査」と「CRP値(いわゆる「炎症反応」)検査」が重要です。抗CCP抗体は診断のため、CRP値は関節リウマチの状態の良し悪しを判断するために使います。抗CCP抗体検査は、シトルリン化(タンパク質を構成するアルギニンというアミノ酸が特殊な酵素によりシトルリンに変化する現象)を受けた自己タンパク質に対して作られる自己抗体で、リウマチを診断・治療するうえで重要な検査の一つです。CRP検査は関節リウマチによって引き起こされた炎症の強さをみるものですが、関節リウマチ以外の原因で上昇することもあり、逆に関節リウマチが悪化していても上昇していないこともあるため、あくまでも参考所見です。

 健康診断で「リウマトイド因子(リウマチ因子)陽性」と指摘され、症状がないのに受診される方もいますが、症状がなければ陽性でも心配はいりません。リウマトイド因子は100人検査すると5人に陽性が出ますが、関節リウマチは100人に1人未満なので、たまたま陽性になっただけという方もいらっしゃいます。

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