中央区の湾岸エリアには高層マンションが林立(写真・イメージマート)
東京・中央区の湾岸エリアでは、月島、勝どき、晴海といったエリアにタワーマンションが林立し、人口増加が続いている。しかし、同じ湾岸でもエリアごとに将来性は大きく異なるという。不動産事業プロデューサーで『街間格差』(中公新書)の著書がある牧野知弘氏(オラガ総研代表)に話を聞いた。
街としての「成熟度」がなかなか増していかない
牧野氏、湾岸エリアの特徴について、次のように指摘する。
「月島や勝どきは東京メトロ有楽町線と都営大江戸線で隅田川を越えるだけで都心にアクセスできる利便性があります。それでいて明治時代からの下町文化を今も引き継ぎ、観光地としての側面もあります。それに対し、晴海は鉄道がありません。2040年代に地下鉄が開通予定ですが、まだまだ先のことです。湾岸エリアでも街間格差が生じ始めていると感じます」(牧野氏、以下同)
さらに根本的な問題として、街の「成熟度」を牧野氏は挙げる。
【プロフィール】
牧野知弘(まきの・ともひろ)/東京大学経済学部卒業。ボストンコンサルティンググループ、三井不動産などを経て独立。オラガ総研代表取締役としてホテルなどの不動産事業プロデュースを展開する。著書に『街間格差』(中公新書)などがある。
