出費がいつの間にか膨らんでいたというケースも(写真:イメージマート)
推し活にハマると毎日が楽しくなるが、家計への影響も考慮しなければならない。ライブのチケット代やグッズ購入費用だけでなく、「推し」に関連するさまざまな商品が幅広く展開されている今、ファンの出費もかさみやすい。推しへの思いが強くなるほど、財布の紐がゆるみ、気がつけば、家計に大きな支障をきたすケースも……。推し活によって“金欠”状態に陥った人たちに、そのリアルを聞いた。
アンバサダー就任を機にハイブランドを爆買い
IT企業に勤める女性・Aさん(40代前半/関西在住)は、日本の男性アイドルグループを5年以上応援している。これまでライブ遠征やアルバム購入、グッズ購入に年間数十万円を使ってきたという。
そんなAさんの出費がさらに膨らんだきっかけは、推しが海外のハイブランドのアンバサダーに就任したことだった。
「推しが有名ハイブランドのアンバサダーに就任したときには、オタク仲間と一緒に本当に『おめでとう!』と盛り上がりましたね。世界中の目に触れる広告塔になるわけで、絶対にブランド側に“起用してよかった”と思ってほしくて。そこでボーナスや貯金を注ぎ込んで、そのブランドのバッグ、マフラー、ピアス、指輪と色々購入しました。小ぶりのバッグで大体40万~60万円くらいです」(Aさん)
それまで、Aさんはハイブランドに特別興味があったわけではない。しかし、推しがアンバサダーに就任してからというもの、少しずつファッションのなかに、ブランドのロゴマークが増えていった。なぜ、そこまでしてブランド品を購入するのか。
「やっぱり、“○○君はブランド価値があるし、彼のファンは経済力があるよね”と思われたいからですね。彼を起用して売上が上がれば、今後もブランドの顔として起用されると思いますし、世界で活躍するきっかけにもなる。それに、このブランドのアイテムなら年配になっても身につけられるので、結果オーライかな、と思ったんです」(同前)
実店舗ではなく、海外のサイトからブランドの商品を購入していたというAさん。カードの請求額を見て焦り、食費や交際費を削る羽目になったこともあるという。
「分割払いがデフォルトになってしまいましたね。さすがに貯金を切り崩していますし、ボーナスもすぐになくなりました。独身だし他に大きな使い道もないので、どうにかなっていますが……。同じグループを応援している友人にライブで会った時、『ちゃんと売上に貢献していて偉いね!』と褒められるのもうれしくて、彼がアンバサダーをしているうちは、どうにかして買い続けたいです」(同前)
