恋人にカード払いの延滞がバレて激怒された
一方、「推しの私物とお揃いが欲しい」というファンも珍しくない。昨今、SNSでは芸能人の私物を特定するアカウントが存在し、それがきっかけで商品が欠品になることもあるという。
実際に“推しとのお揃い”にこだわってきたと語る、エステサロン勤務の女性・Bさん(20代前半)は、韓国の女性アイドルと日本の男性アイドルを応援してきた。
「推しが着用したバッグやアクセサリー、コスメがSNSで特定されると、“お揃いにしたい!”と、すぐにオンラインサイトで購入するファンがたくさんいます。私も、常に特定班のアカウントに張り付いているし、推しの私服写真が公開されたら、画像検索をして商品を自分で特定したりします。
これまで購入したものは、たくさんありますね。女性アイドルとお揃いのコスメは一通り揃えたし、空港でのファッションを真似て10万円以上する服をネットショッピングで購入したこともあります。あと男性アイドルが使っている香水、スニーカー、パーカーも購入したことがあります」(Bさん)
そんな彼女が消費衝動を抑えるきっかけとなったのが、恋人からの一言だった。
「真似して購入していたものは、いずれもハイブランドだったので、当たり前ですが信じられないくらいお金が飛んでいって……。コロナ禍が明けたくらいから、徐々に節制するようになりましたが、一番過熱していたときは、完全に金銭感覚がバグっていましたね。
おかしいと自覚したきっかけは、同棲していた恋人にクレカ支払いの延滞がバレて、怒られたことでした。『督促来てるじゃん!』『なんでこんなに延滞してるの?』『ブラックリストに載るような相手は結婚相手として見られない』と、かなりキツく指摘されました。そこから、支出を見直すようになったんです」(同前)
推し活は日々の生活に活力を与えてくれるポジティブなものだが、それで生活が苦しくなってしまっては元も子もない。ライブにグッズ、広告商品など、消費の対象が拡大するなか、「推しのため」という大義名分で、知らず知らずのうちに家計に支障を来していないか、冷静に見極める目も必要だろう。