人事畑のキャリアを副業に活かした外山貴志さん
特別な技術や資格がなくとも、パソコンやスマホさえあれば自分の趣味や特技が金に変わる──そんな世界が広がっているのが「ネット副業」だ。オンラインを通じて稼ぎを得ている人たちの「儲けのメソッド」を聞いた。
たどり着いた“確信”
「大手製造業グループの人事部長」──肩書きを見れば、絵に描いたような大企業の管理職。だが外山貴志さん(51)にはもうひとつの顔がある。ネットの向こう側で、見知らぬ会社員の悩みを聞く「相談役」だ。開始から2年で受けた相談は累計約190件。副業の月収は7万円を超えた。
外山さんは大学卒業後に勤務した2社で通算29年、人事畑一筋を歩んできた。現在も約1300人が在籍する会社の人事部長として、組織課題や人間関係のトラブル解決の最前線に立つ。その現場は、きれいごとばかりではない。
「人事担当者として長年、メンタル不調者の面談やパフォーマンスが低い社員の対応、時には退職勧奨といったシビアな現場に向き合ってきました」
数えきれない面談を重ねるなかで、外山さんは一つの確信にたどり着く。
「痛感したのは、『会社で行き詰まり、メンタルを崩す前に適切なサポートがあれば、人はいくらでもイキイキと働ける』ということです」
ただし人事部長という立場では、悩む社員に伝えられることに限界がある。その歯がゆさが、外山さんを動かした。
