消費者に評価される「値上げ」は何が違うか(写真:イメージマート)
安くて美味しい料理を提供する日本の外食チェーン。デフレ下では、より安い価格を実現するための厳しい競争が繰り広げられたが時代は一変。歴史的な物価高や人手不足で費用が膨らむなか、消費者にとって魅力ある存在のまま、いかにコストを価格に反映させるかが最重要課題となっている。
「いいものを出せば適正な価格で売れる」
マクドナルドやすき家をはじめ多くの外食チェーンは値上げに舵を切っている。ただし、単に値段を上げても客が受け入れるわけではない。回転寿司評論家で『回転寿司の経営学』の著書がある米川伸生氏はこう話す。
「あらゆるものが値上がりするなか、安いものは安いなりの理由があることを消費者もわかってきました。ただ、そうしたなかでも美味しさに徹底的にこだわり、独自の取り組みをしている外食チェーンであることを伝えることが重要になります。
たとえば、スシローは業界に先駆けて『天然本鮪7貫盛り』を1200円で売り出して定着させた。回転寿司でもいいものを出せば適正な価格で売れるということを示したわけです」(米川氏)
