さまざまなタイプの住宅街がある新宿区(写真:イメージマート)
新宿と聞くと、西新宿の超高層ビル群や歌舞伎町のネオン街を思い浮かべる人が多いだろう。しかし不動産のプロの目には、まったく異なる新宿区の姿が映っている。不動産事業プロデューサーで、『街間格差』(中公新書)の著者・牧野知弘氏(オラガ総研代表)は「区内のほとんどは住宅街」と解説する。
「新宿区は面白い。一言で定義するのは難しい」
新宿区を縦断する山手線と、東西を分ける明治通りによって、区内の雰囲気は大きく変わってくる。
「山手線の東側は武蔵野台地の東端にあたり、四谷、市ヶ谷あたりにはブランド住宅街が多くあります。その一方で、四谷・市ヶ谷から新宿駅に近づいていく一帯は、相変わらずコミングル(混合)の街で、そこは昔から変わらないですね」(牧野氏、以下同)
市ヶ谷から神楽坂にかけての地域――市谷砂土原町や市谷薬王寺町は美しい街並みが続く「牛込」と呼ばれる高級住宅地だ。かつては交通の便が悪かったが、都営大江戸線の開通で利便性が大幅に改善した。
「四谷、市ヶ谷、千駄ヶ谷……この辺にかけては非常に落ち着いたいい住宅街が続いています。四ツ谷駅の南側の若葉町、須賀町あたりは緑も多くブランド住宅街になっています。そういった意味では新宿区のなかで非常に魅力的な居住エリアと言えると思います」
新宿三丁目には伊勢丹を核とした大商業街があり、四谷三丁目から荒木町にかけては雰囲気のいい居酒屋やバーが軒を連ねる。「区としては大変面白い」と牧野氏は言う。
外国人比率が50%に迫るエリアも
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【プロフィール】牧野知弘(まきの・ともひろ)/東京大学経済学部卒業。ボストンコンサルティンググループ、三井不動産などを経て独立。オラガ総研代表取締役としてホテルなどの不動産事業プロデュースを展開する。著書に『街間格差』(中公新書)、『外国人不動産問題』(祥伝社新書)などがある。
