半導体関連製品を手がけるフェローテック
半導体製造装置向けの部材などを手がけるフェローテック(東証スタンダード・6890)は11月2日、2026年12月期の連結業績予想を上方修正した。経常利益の予想は従来比20.0%増の660億円で、今期に入って3度目の修正となる。増えた売上高に対する利益の上積みは大きく、予想営業利益率は、売上高と営業利益を見直した7月と今回の修正で、それぞれ切り上がった。製造装置向けの部材と光通信向けの部品が押し上げた利益率の高さは、AI関連投資の動向に左右されながら、どこまで続くのか。
3度目の上方修正、これまでとの違い
今回の修正で、通期の売上高予想は200億円積み増されて4000億円に、営業利益予想は80億円増の680億円になった。
目を引くのは、上積み分の採算性の高さだ。増えた売上高に対する営業利益の増分は4割に達する。修正後の予想営業利益率17.0%を大きく上回り、増収分の多くを利幅の厚い製品が占めているとみられる。
為替の前提は1ドル=158円で、前回公表時から変えていない。少なくとも本業の段階では円安を当て込んだ上積みではなく、需要と製品構成の変化による修正と言えるだろう。
同社が11月2日の開示で挙げた理由は、2つの需要の伸びだ。一つは生成AIに関わる半導体製造装置向けで、セラミックスや石英といった材料と、真空シール・金属加工の引き合いが強まっている。
もう一つは電子デバイス事業で、AIデータセンターの光トランシーバー(光信号と電気信号を変換する通信部品)に組み込むサーモモジュール(電気で冷却や加熱を行う温度制御部品)が伸びた。利益率の高い製品の売れ行きは、8月の前回公表後にさらに勢いを増したというのが同社の見方だ。
期初予想と比べると、売上高の予想は14.3%増にとどまる。一方、営業利益の予想は当初の380億円から約1.79倍に膨らんだ。
予想ベースの営業利益率は、当初の10.9%から7月の修正で15.8%となり、今回17.0%に達した。
なお2026年12月期は、決算期の変更に伴う変則決算だ。同社単体は4~12月の9カ月、12月決算の連結子会社は1~12月の12カ月を計上する。同社は、9カ月決算となることの連結業績への影響を「限定的」と説明している。
では、その伸びはどの製品から生まれ、どこまで続くのか。
※本記事作成の一部に生成AIの技術を活用しています。
