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BTSも被害に 立場を利用してアイドルの個人情報を収集する悪質ファンの暴走

個人情報が盗み見されていたことが判明したBTSのRM(Getty Images)

個人情報が盗み見されていたことが判明したBTSのRM(Getty Images)

 一部アイドルファンの行き過ぎた「推し活」が、アイドルに不快な思いをさせることがある──。今月、世界的な人気を誇るボーイズグループ、「BTS(防弾少年団)」のメンバーの個人情報を無断で閲覧したとして、韓国鉄道公社(KORAIL)の女性職員が内部監査で摘発されたと報じられた。同職員は、BTSメンバー・RM(28)が購入した鉄道券などの購入情報を無断で閲覧したり、会員登録された個人情報(住所や携帯電話番号など)を盗み見したりしていたことが判明し、懲戒処分を受けた。

 K-POPファンのあいだでは、アイドルのプライベートを侵害し、過剰なストーキング行為をおこなうファンを「サセン」と呼ぶ。盗撮行為をはじめ、アイドルが宿泊するホテルや自宅マンションに無断で侵入したり、搭乗する飛行機の情報を売買したり、なかには私物を窃盗するという行為もあるという。

 こうした一部アイドルファンの暴走は、韓国国内だけに限った話ではない。日本でも似たようなケースはある。日本の某男性アイドルグループのファンだという会社員女性・Aさん(23歳)は、同じグループを応援するファンの“モラルのない行為”について明かしてくれた。

「私は関西に拠点を置いている某男性アイドルのファンです。私の友人が、数年前にキタ(※大阪の梅田エリア)のカラオケ店で働いていて、そこにグループのメンバーが来ていたそうです。そこでは身分証を提示して会員証を登録する決まりになっているので、友人はそのアイドルの個人情報を勝手に調べ上げて、メモに残していたんです。

 あるとき、彼女が推しを『降りる』と言って、別の後輩アイドルに推しを変えたんです。そしたら、元々好きだったメンバーの個人情報が不要になるから、それをSNSの『情報アカ』(裏情報を流すアカウント)を使って販売したらしくて……。

 それを自慢げにオタク仲間に話しているところを目撃して、驚きました。こういったファンのモラルのない行動は、本当に不快です。私は社会人になったのをきっかけにオタク活動を辞め、彼女との付き合いもなくなりましたが、たまにSNSのアカウントを見る限り、まだ似たような行為をしているようです」(Aさん)

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