一部アイドルファンの暴走が問題視されている（BTSのRM、Getty Images）
同じ学校に通っている女子が「帰り道のルート」をリーク
別の男性アイドルグループのファンだという飲食店勤務の女性・Bさん（20歳）は、こう語る。
「私が応援しているアイドルグループのメンバーと同じ高校に通っていた女子が知り合いにいます。彼女は、学校内でのアイドルの人間関係や学校内のロッカーの場所まで、細かい情報をオタク仲間にバラしていたんです。帰り道のルートも知っているので、『何時にどこに行けば会えるよ』と情報をリークしたりすることもありました。そういう私も高校時代、何度か遭遇しに行ったことがあるので、褒められたものではないのですが……。
彼女の情報目当てに近寄ってくるファンも多くて、いつもチヤホヤされていました。自分の立場を利用して優越感に浸ろうという心理が、マナー違反を助長していたのかなと思います」（Bさん）
こうした個人情報を漏らす行為に対して、アイドル側が完全に防ぐのは難しいのではないか、とBさんは続ける。
「K-POPアイドルも日本のアイドルも含め、そうした被害にあっても、仲間内では『有名税』として片付けられてしまうことが多いように思います。もちろん、事務所側が毅然とした措置を取ることも必要でしょうが、それ以上にファンの側の意識が変わらないと、同じような問題はなくならないんじゃないか、と思います」（同前）
推し活が隆盛の昨今だが、一部ファンのモラルのない行動が推しを苦しめることもある。楽しく推し活を進めるために、あらためてファンの側でもマナーを周知していくことが求められるのではないだろうか。（了）
