森口亮「まるわかり市況分析」

シリコンバレー銀行破綻で投資家はどう動くべきか 不安定な相場に備える「3つのステップ」

経営破綻した米中堅地銀シリコンバレー銀行の本社(AFP=時事)

経営破綻した米中堅地銀シリコンバレー銀行の本社(AFP=時事)

 3月10日、米・中堅銀行のシリコンバレー銀行が経営破綻し、株式市場ではリスク回避の姿勢が高まった。もちろん、このまま世界的な暴落に一直線に向かうというわけではないだろうが、こうした相場が不安定になっている局面で、個人投資家はどのように投資に向き合っていけばよいか。個人投資家・投資系YouTuberの森口亮さんが解説する。

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 FRB(連邦準備制度理事会)による金融政策の行方が主な焦点となっている中、新たなリスクが舞い込んできました。米中堅銀行のシリコンバレー銀行の経営破綻です。2008年のリーマンブラザーズの破綻以降、最大規模となる銀行の経営破綻とあって、金融システム不安への懸念の声も聞かれます。

 どの程度のリスクになるかは、現時点でまだはっきりとしたことがわかっていません。だからこそ投資家は、今のうちにリスクをチャンスに変える準備をしておくことが重要です。

 そこで、今回はリスクをチャンスに変えるための準備の3ステップをご紹介します。

【ステップ1】リスクをコントロールする

 リスクというのは「不確実性」を指します。今回の銀行破綻によって、株式相場が下落するかもしれないという不確実性が生じ、マーケットのリスクが上昇しています。こうした局面では、株などのリスク資産を売却するなどして、自分がとっているリスクをコントロールする必要があると考えます。

 私の場合は、今回の報道があった直後に一部の個別株を機械的に売却して、現金余力を高めました。リスクをどの程度減らすかは、資金量や元々とっているリスクの程度、投資スタンスによって異なるので、ご自身で検討してください。

「機械的に売ると損切りになってしまう」という方もいるかもしれませんが、リスクコントロールには、それを超える2つのメリットがあります。

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