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社会人になって「大学で学び直したい」人たち それぞれの事情と勉強への思い

なぜ大学で学び直したいと思うのか?(イメージ)

なぜ大学で学び直したいと思うのか?(イメージ)

 小倉優子やつるの剛士など、芸能人が大学に進学する“学び直し”の話題が賑わっているが、一般の社会人のなかにも、同様の意欲を持っている人たちが増えている。リクルートが2022年5月に発表した「社会人の学びに関する意識・実態把握調査」(対象:全国20~69歳男女、学生除く)によると、6割がキャリアアップや自己研鑽のために学ぶ意欲があると回答。社会人向け大学・大学院への進学については4割弱が興味・関心を抱いているという。

 政府も「リカレント(学び直し)教育」を推進しているが、社会人たちはどんな理由から学び直したいと思っているのか。大学に行くことを検討している人たちに、それぞれの事情と勉強への思いを聞いた。

社会に出て初めて知った高卒・大卒の待遇差

 IT企業に勤務する30代女性・Aさんの最終学歴は高校卒業。「社会に出て大卒の価値を思い知らされることが多かった」と振り返る。

「私が卒業した高校は、生徒の半数以上が就職するような学校だったので、最終学歴が『高卒』となることを何の疑問にも思わなかったんです。両親も高卒だし、周りの人たちも高卒が多かったので、“当たり前”でした。

 でも、社会に出ると、『大学卒』の学歴が重視されることって本当に多いんですよね。大学の話で盛り上がっている人たちの輪には入れないし、基本給も違うし……。転職する時にも『大卒以上』の表記を見て、学歴の差を痛感しました。こういうことを高校生のときに教えてほしかったと思うほどです」(Aさん)

 Aさんは、看護師として働きながら、通信制の大学で学び直す友人の姿を見て、自分も経理の仕事を軸に、経済知識を深めたいと考えるようになった。

「友人は、大卒だと他業種にも就ける可能性が高くなるからと言っていましたが、そもそも学ぶこと自体が楽しいようです。そんな姿を見ていて、うらやましくなりました。私の仕事は経理ですが、経済・商学系の科目を履修したら、もっと知識は深まるし、仕事の幅が広がるのかなあと考えています」(Aさん)

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