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吉田みく「誰にだって言い分があります」

「いつもパパが洗車」「うちは外注」…ママ友も驚く、家庭の「洗車事情」があぶり出す価値観の違い

マイカーの洗車方法にも「価値観」の違いが表れる?(イメージ)

マイカーの洗車方法にも「価値観」の違いが表れる?(イメージ)

 4月中旬の全国的な黄砂の大量飛散で大きな話題となったのが、自動車のフロントガラスやボディへの付着だ。ついた汚れを落とすのに、洗車で苦労したという人は多いだろう。どんな方法で洗車を済ませるかは人それぞれだが、サービスが多様化していることもあり、お金のかけ方も人によって大きく異なるようだ。何気ない話のなかで、洗車と費用に関する価値観の違いが浮き彫りになることもある。ライターの吉田みく氏がリポートする。

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 神奈川県在住の専業主婦・シホさん(仮名、34歳)は、近頃悩まされることの多い「洗車」についての愚痴をつぶやいたことがきっかけで、ママ友グループ内に亀裂が生じたことを打ち明けてくれた。

「最近は大量に飛散した花粉や黄砂の影響もありましたが、そうでなくても車は常に汚れています。ボディ色が暗めなのでついた雨の後の水垢なども目立ちがち。たまには洗車しなくちゃ……とは思うものの、一生懸命時間をかけて洗ったところで、またすぐに汚れるのでやる気が起きません。

 そんなことをママ友グループで愚痴ったら、あるママ友から『デパートでお買い物中にお願いしておけば楽だよ?』とアドバイスされたんです」(シホさん、以下同)

 シホさんはママ友の「洗車事情」が気になり、話を詳しく聞くことにしたそうだ。ところがその結果、洗車の仕方や頻度、かける費用をめぐるマウント合戦に巻き込まれてしまう。

「話によると、デパートの駐車場で、買い物をしている間に洗車してくれるサービスがあるようです。料金は『1万円でお釣りがくる』と軽く言っていましたが、近くのガソリンスタンドで手洗い洗車をお願いすると3000円ほどなので、比較するとかなり高額に感じました。

『デパートで洗車って贅沢な感じ……。私は専業主婦で時間があるから自宅の庭で洗車するのが精一杯』と、場を盛り上げるつもりで話したら、『それこそ洗車に時間が使えて羨ましい』と言われて、なんだか見下されているように感じてしまったんです」

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