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定年後の“稼ぎ方”3つの心得「無理をしない」「会社勤め時との気持ちの切り替え」「複数の選択肢を持つ」

定年後に年金以外の収入をどう確保するか(写真:イメージマート)

定年後に年金以外の収入をどう確保するか(写真:イメージマート)

 生活費や光熱費の物価高騰が家計を圧迫し、実質的に受け取れる年金は目減りする一方だ。「毎月、年金にプラス数万円の収入があれば……」といった声は少なくない。実は、やり方次第で定年後に月10万円収入を増やすことも不可能ではないという。

 2022年の「家計調査報告」(総務省)によると、65歳以上で無職2人暮らし世帯の可処分所得は月21万4426円に対して、消費支出は同23万6696円。毎月2万2270円が不足している計算になる。

 定年後の稼ぎ方に詳しい副業評論家の藤木俊明氏が指摘する。

「かつては、定年退職後は“悠々自適”のイメージがあったが、現在は退職も年金支給開始も後ろ倒しになった。人によっては60代後半でも住宅ローンなどが残ることがあり、そのうえ物価高騰が追い討ちをかけて毎月の家計に大きく響く。結果、貯金を取り崩さざるを得ないケースが少なくありません」

 年金だけで生活が賄えないなら、「毎月の収入を少し増やす」ことが選択肢に入ってくる。

「まずは副業で毎月5万円の収入を目指しましょう。そのうえで不要品を処分して売るといった複数の稼ぎ方を実践すれば、毎月年金プラス10万円の生活も不可能ではありません」(藤木氏)

覚えておきたい「3つの心得」

 副業を始めるにあたり、「まず覚えておきたい3つの心得がある」と藤木氏が語る。

「1つ目は『無理をしない』こと。定年後の長い人生で体力面と金銭面で無理をしてはいけません。特に退職金には手を付けないことです。起業する場合も公的な助成金や創業融資などを使って出費をできるだけ抑え、ローリスクな選択をすることが望ましい」

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