家計

「この梱包はないでしょう…」 私たちがフリマアプリ出品者に「低評価」をつけざるを得ない事情

どんなときに「低評価」をつける?つけられる?(イメージ)

どんなときに「低評価」をつける?つけられる?(イメージ)

 不用品を手軽に売買できるフリマアプリ。相手が業者ならともかく、個人間の取引となる場合、購入者にとっては想定外のことが起こることもしばしばで、結果的に出品者への「評価」を低くつける可能性もある。では、どんな理由から「低評価」とつけてしまうのか。購入者と出品者それぞれに話を聞いた。

タブレット端末が汚れたタオルに巻かれて…

 メーカーに勤務する30代男性・Aさんは、基本的に「低評価」をつけることはない。店舗ではなく、あくまでも個人出品のフリマであるということを心得ているからだ。

「発送は、1週間~10日以内なら特に気にしません。フリマアプリは個人間での取引が多いので、そこに迅速さまでは求めない。想定より早く届いたらラッキーだと思うことにしています。問題なのは、偽物とか、梱包が極端に雑な人です」(Aさん)

 そんなAさんが、一度だけ「低評価」をつけたことがある。先に触れたように、梱包があまりにも「お粗末なもの」だった時だ。

「漫画やサブスク動画を見るためのタブレット端末を買った時のことです。箱や周辺機器がない分、価格は相場よりかなり安く出品されていました。状態は、使用感は少しあるものの、まだまだ使えそうな感じ。これは掘り出し物だと思い、即購入しました。

 でも、届いてみたら、梱包にドン引きでした。黄色いシミのついた薄いタオルに巻かれて、大きな封筒に入っていたんです。おそらく、緩衝材がなく、捨てるようなタオルならちょうどいいと思ったのでしょう。こまで僕は、中身が守られていれば、外側の梱包のガムテープが汚いとか、そういったことはOKだというスタンスでしたが、たとえ洗濯してあるとしても、ボロタオルは生活感を感じてしまって、気持ち悪かったですね……。くわえて、本体には、購入時には説明がなかった傷がついていました。初めて低評価をつけました」(Aさん)

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