快適クルマ生活 乗ってみた、使ってみた

「200万円アップ」も納得?トヨタ・アルファード、8年ぶりフルモデルチェンジで“豪華志向”が鮮明に 一方で「入手困難」の悲鳴も

 これまでもトヨタは、人気車の納期を少しでも早めるため、多くの施策を行った上で、まずは上級グレードから生産。価格帯の高いモデルから投入することで注文の集中を緩和し、その後に「ちょっと頑張れば手に入りそう」という、お買い得感のあるモデルを遅れて投入する作戦を展開し、少しでもユーザーの心理的な負担を減らしているのも事実です。新型アルファードも同じように500万円オーバーのモデルを出した後に300万円台後半から400万円台を、ということもあるかもしれません。

 しかし、高額車であってもこれほどの人気車になってしまうと、より買いやすくなったモデルは、果たしてどのようになるのか……。ちなみに今後、より高額なるプラグインハイブリッド車(PHEV)の投入も予定されています。ラインアップが充実すればするほど、人気は過熱することになるかもしれません。

 全世界的に、多少は物事が解消されてきたとはいえ、いまだに供給問題の解決には時間を要するでしょう。いまや「いつかはアルファード」を叶えるには金銭的な問題以上に「納期を待つ忍耐」まで必要になったのかもしれません。少しでも早く「欲しいときに欲しい車が買える」ようになってほしいものだと、新型アルファードのデビューの場で強く思いました。

【トヨタ・アルファード Executive Lounge・ハイブリッド・E-Four】
価格:872万円
全長✕全幅✕全高=4,995✕1,850✕1,935mm
ホイールベース:3,000mm
車重:2,230kg
最小回転半径:5.9m
最低地上高:150mm
トランスミッション:CVT
駆動方式:4WD
エンジン:直列4気筒 2,487cc
最高出力:140kW(190PS)/6,000rpm
最大トルク:236Nm(24.1kgf・m)/4,300~4,500rpm
フロントモーター:交流同期電動機
最高出力:134kW(182PS)
最大トルク:270Nm(27.5kgf・m)
リアモーター:交流同期電動機
最高出力:40kW(54PS)
最大トルク:121Nm(12.3kgf・m)
燃費:28.6km/L(WLTPモード)
最大トルク:188Nm(19.2kgf・m)/4,400~5,200rpm
フロントモーター:交流同期電動機
最高出力:83kW(113PS)
最大トルク:206Nm(21.0kgf・m)
燃費:17.5km/L(WLTCモード)

【プロフィール】
佐藤篤司(さとう・あつし)/自動車ライター。男性週刊誌、ライフスタイル誌、夕刊紙など一般誌を中心に、2輪から4輪まで“いかに乗り物のある生活を楽しむか”をテーマに、多くの情報を発信・提案を行う自動車ライター。著書『クルマ界歴史の証人』(講談社刊)。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。

最上級の「Executive Lounge(ハイブリッド)。定評ある4WDとハイブリッドの組み合わせ「E-Four」が走りを支える

最上級の「Executive Lounge(ハイブリッド)。定評ある4WDとハイブリッドの組み合わせ「E-Four」が走りを支える

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。