投資

株価上昇で注目度高まるNISAのメリット・デメリット

 さらにETFは1万円前後からの少額での購入が可能なため、一定額を定期的に購入していく方法(ドルコスト平均法)を採ることもできる。たとえば、毎月の投資金額を一定にしておけば、価格が高い時には少なく、価格が低い時には多く購入できるため、結果として平均購入単価を平準化出来る。具体的には高値掴みを避けることができる一方で、安値の時にはチャンスとなり、多く購入できるといった効果がある。

 なお、NISAでもう1つ注意したい点として、配当金や分配金の受取りは、郵便局の現金受取や銀行の口座振込で受け取った場合、非課税にはならないという点を挙げておきたい。つまり、証券口座での受取けり(いわゆる「株式数比例配分方式」)に方法を変更していないと、たとえNISA口座で買った株の配当金でも非課税とはならないのだ。NISAのメリットを存分に享受するためにも、是非とも覚えておきたい。

 こうしたいくつかの注意点に留意しておけば、NISAを活用することの大きなメリットは大きい。現在のような相場環境では活用を検討する価値は十分にあるだろう。

文■小池麻千子(グローバルリンクアドバイザーズ):アナリストとして企業リサーチを担当。訪問企業は海外企業を中心に多数。企業訪問・分析で培ったファンダメンタルズ分析を用いた銘柄選定を得意とする。

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。