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【じわじわ進む「郵便離れ」】切手の貼り方や貼る場所がわからない若手社員は「これ、なめるの?」と困惑

切手の扱い方がわからない若手社員も

切手の扱い方がわからない若手社員も

 メールやSNSの普及などから、郵便物数が減っている。日本郵便によると、日本郵政公社発足後の2003年度の国内の郵便物数は約248億通だったが、2022年度には約144億通に減っている。20年間で約4割の減少だ。それに伴い郵便ポストの設置数も、18万6200か所から17万5145か所に減少している。

 こうしてじわじわと“郵便離れ”が進むなか、「郵便物を出したことがない」「出し方がわからない」という若者も増えているようで、そうなると社会人になって初めて切手を貼って郵便を出すという経験をすることになる。

切手をペロッとして貼る行為に「きたな!!」

 メーカーに勤務する40代女性・Aさんは、切手の貼り方を知らない新入社員がいたことを振り返る。

「切手の裏にのりがついていることを知らない人がいるんですよね。のりがないというので、『濡らしたら?』と言うと、すごく驚いていました。その場にいた50代の男性の同僚が『なめてもいいよ』と教えると、彼は『きたな!!』と怯えていましたが、間違って貼っても水につけると剥がれることを教えると、『すご~』と感動していました。

 まあ、なめるのは確かにお行儀がいいとは言えませんが、家とかだと、舐めて貼ってましたよね。ついでに切手には『裏のり』のものと『シール切手』があることも教えました」(Aさん)

 日本では、1989(昭和64)年にシール式切手が登場。お馴染みの裏のりは、1872(明治5)年の発行された現在の切手の原型「桜切手」から必ずつけられるようになったという。現在の切手の裏のりは、PVA(ポリビニール・アルコール)という物質で無害。このPVAのりは日本が最初に使い始め、世界各国で採用されているという。

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