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《井上咲楽が「維新の会」に斬り込む》候補者の「質」について馬場伸幸代表「変な人の中から、よりマシな変な人を選んでいる」

選挙ウォッチャーとして数々の現地取材を行なってきた井上咲楽

選挙ウォッチャーとして数々の現地取材を行なってきた井上咲楽

馬場:これはなかなか手厳しい質問です。組織というのは人が集まって大きくなると、どうしても不純物が混ざってきます。しかし、今は個人情報保護のため、興信所入れて身上調査なんてできないんですよ。

 だから、面接でどんな人物かをはかるしかないのですが、大体、政治家になろうって人は変な人が多いから(笑)。変な人が、変な人の中から、よりマシな変な人を選んでいるわけで。

井上:だけど、過去に問題を起こした他党の人を受け入れたりしていますよね。石崎(徹)さん(注:元秘書の男性に対する暴行罪で略式命令を受け、2020年10月に自民党を離党、2021年9月に議員辞職した。その直後の同年10月に維新の公認候補となった)とか……。

馬場:日本社会全体で言えることですが、一度失敗した人を、二度と立ち上がれないくらいに叩きますよね。でも、人間って失敗するもんなんですよ。罪を償ったら、「次やったらもう終わりよ」と念を押して、再チャレンジする場を与えていくのは大事だと思います。

本気で選挙活動してる?

井上:最近では、河村建一さんの維新からの出馬が話題になりました。

馬場:建一さんは元官房長官の河村建夫さんの息子で、自民党の場合、普通なら地盤・看板を継げるはずなんですね。

 ところが、建夫さんと地元の山口県連の間に確執があり、建一さんは県連に嫌われて行き場を失った。本人は政治家としてやりたいことがあるというので、それなら、うちでチャレンジしてくださいと。

井上:自民党から弾かれた人を受け入れる維新は、間口がすごく広いですね。

馬場:一般的に国会議員になろうと考える人は、なんとか自民党から出馬しようとします。その枠に入れないと立憲民主、その次は維新や国民民主と順番に考える。だけど、運良く自民党から出て当選できても、当選5回くらいまではひよっ子扱いで、「はいはい、ボク、黙っときや」と相手にしてもらえない。

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