住まい・不動産

幽霊は出なかったけど… 「事故物件」に住んだ人たちが経験した“予想外の面倒なこと”

事故物件だと納得したうえで住んでみたけれど…(写真:イメージマート)

事故物件だと納得したうえで住んでみたけれど…(写真:イメージマート)

 過去に自殺や他殺で人が亡くなった、いわゆる「事故物件」に住むのは避けたいと考える人は少なくないようだ。その分家賃は相対的に安くなることが多く、それをメリットに感じて入居を決める人もいる。とはいえ事故物件に心理的抵抗感を覚える人も多く、いわゆる“心霊現象”が起こるのではないか、と不安がる声も少なくない。実際に住んだことがある人はどうだったのか、リアルな話を聞いてみた。

何気なく友人に話をしたら…

 メーカーに勤務する30代男性・Aさんは、20代の頃に1Kの「事故物件」に住んでいた。そのときの体験を振り返る。

「一人暮らしの男性が自殺したという、築5年ほどの部屋でした。もちろんクリーニングされていますし、フローリングや壁紙も張り替えられていて、何も言われなければ単純にきれいな部屋。通常は家賃8万円前後の部屋が、4万円という破格の値段になっていました。ただこの家賃は2年間限定とのことだったので、最初から2年だけと決めて住むことにしました」

 Aさんは、「最初は幽霊が出たり、怪奇現象が起こるのではないかとビクビクしていたのは事実」と振り返るが、住んでみると何も起こらない平穏な日々が続いた。そしてAさんは、自分が事故物件に住んでいることを“ネタ”にするようになった。

「1か月住んでも何も起こらなかったので、『そういえば引っ越し先が事故物件なんだけど、何も起こらなくてよかった』と友人や職場の同僚に話したんです。すると、それまではよく家飲みに来てくれていた友人が、怖がって来なくなりました。同僚は、何か不運なことがあると、『お前が呪いを持ち込んだせいだ』と言ってきたり、『顔色悪いぞ。何か取り憑かれてるんじゃないのか?』と何かとネタにしてきて、面倒でした。

 その後、2年して、引っ越したことを再度話題にしたら、友人から『やっぱり何かあったんだろ?』と言われ、自分が気になるというよりも周囲の反応がよほど面倒でした」(Aさん)

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