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コンビニジム「chocoZAP」が短期間で会員数日本一を実現できた理由 全国展開の先にある収益化への道と課題

店舗数が拡大する「コンビニジム」chocoZAP

店舗数が拡大する「コンビニジム」chocoZAP

 RIZAPグループが運営する、コンビニジム「chocoZAP(ちょこざっぷ)」が、破竹の勢いで拡大を続けている。2022年7月にスタートし、1年未満で会員数80万人を突破。国内フィットネスジムにおいて会員数日本一を達成したという(8月15日時点)。

 店舗は月に100店舗以上のペースで出店が進められ、32都道府県(北海道から鹿児島まで)で880店舗が展開されている。同グループは、今後2026年3月期には2000店舗まで増やすことを目標として掲げているが、どうやって急成長を実現させているのか。

マシン1台あたり4.8分。「ちょっと運動したい」のニーズ

 かつてライザップのCMに出演したことでも話題となった経済アナリスト・森永卓郎氏は、「chocoZAP」急成長の理由を次のように分析する。

「世の中には2種類の運動ニーズがあるそうです。従来のライザップのように短期間で結果を出したいという本格的なニーズ。そして、ちょっと運動できれば……といった軽めのニーズ。後者のニーズに RIZAPグループ代表取締役社長の瀬戸健氏が気付いた。それが『chocoZAP』成功の原因だと思います。
 しかも、料金は月額2980円(税込3278円)と他社のフィットネス大手と比べて半額以下と手頃な設定になっています。週1日のペースで通ったとすれば、1回あたり820円ほど。カフェ代と同じくらいの金額でジム通いができるとなれば、運動初心者にとっては入会へのハードルがぐっと下がるのではないでしょうか」(森永氏)

 実際にこの7月に「chocoZAP」に入会したという都内在住の男性会社員・Aさん(30代)は、人生初のジムデビューながらすでにヘビーユーザー。週5日のペースで通い続けており、体重の減量や筋力維持を実感しているという。

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