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デヴィ夫人、終活まっただ中でも捨てられない“膨大なコレクション”の数々 「メリットはないけど見ているだけで心が豊かになる」

夫人の「捨てられないモノ」の一部は2020年に行われた展示会『傘寿記念 デヴィ・スカルノ展 わたくしが歩んだ80年』で公開された

夫人の「捨てられないモノ」の一部は2020年に行われた展示会『傘寿記念 デヴィ・スカルノ展 わたくしが歩んだ80年』で公開された

“見せる”部分は常に整理整頓

 夫人の終活を阻むのは膨大な数のコレクションだけではない。

「幼い頃から“わたくしはいつかひとかどの人間になるだろう”という確信があったので、小学校の頃の成績表や華道のお免状なども、いつかみなさんにお見せする必要が生じるかもしれないと思って、残せるモノはずっと取ってあるんです」

 エンディングを見据えているにもかかわらずモノが捨てられないのは、手放しがたい「人生の思い出」とそれを「眺める幸せ」があるから。

「自宅には仕事で使うために取っておいた資料や新聞の切り抜きも大量にありますが、それらは一度読んでいるし、いざとなればすぐに捨てられる。だから、何もかもを取っておきたいというわけではありません。役に立たなかったとしても自分が愛したコレクションや、生きてきた軌跡をたどれるアイテムに囲まれて、それらを眺めながら生活していたいのです。

 別段メリットはないけれど、見ているだけで心が豊かになって、リッチな気持ちになれること以上に価値ある存在って、あるかしら?」

 自宅にあふれる必需品に囲まれながらも「汚部屋」とは無縁の夫人が、“捨てない生活”と優雅な暮らしを両立させるために意識しているのは「メリハリ」。

「洋服でいっぱいになってしまっている部屋がいくつもあるし、ワンちゃんと暮らすリビングには荷物がたくさん。だけどお客様を迎えるダイニングルームや客間、ホワイエやサロンなど“見せる”部分は常に整頓して美しさを保ち、お花を飾っています。高価なコレクションは、毎日羽根はたきできれいにしています。捨てられないモノだからこそこまめなお手入れも大切だと思いますよ」

【プロフィール】
デヴィ・スカルノ/1940年東京都出身。1962年、インドネシアの初代大統領・スカルノ氏と結婚。日本人女性として海外の国家元首の妻になった唯一の存在。帰国後はタレントとしてテレビや雑誌など各方面で活躍。

※女性セブン2023年11月9日号

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