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デヴィ夫人、終活まっただ中でも捨てられない“膨大なコレクション”の数々 「メリットはないけど見ているだけで心が豊かになる」

葬式プランや墓は準備できているが、「モノの整理」はまったく進んでいないというデヴィ夫人(本人提供)

葬式プランや墓は準備できているが、「モノの整理」はまったく進んでいないというデヴィ夫人(本人提供)

 より少なく、より整頓された暮らしを──。「片付け」も「ミニマリスト」もムーブメントを越え、私たちの生活に定着して久しい。さまざまな理由で「手放す」人がもてはやされる昨今だが、思い出が詰まったモノや、つらいときに支えになってくれたモノを簡単に捨ててしまって、本当に後悔しないだろうか? 「捨てられないモノ」が何かわかったとき、人生で大事にすべきことが見えてくる。

「自分で集めたアンティークや美術品、絵画、インドネシアの民族衣装に宝石、あとは着物やお人形。さらには小学校時代の成績表まで、とにかくモノがいっぱい。だけど減らすことができないので、本当に困っているんです」

 ため息をつきながら話すのは、人生のエンディングを見据え、現在終活まっただ中だと話すデヴィ夫人(83才)。

「煩悩の数である108まで生きるつもりですが、死の準備はピンピンしているうちに進めておきたい。人間は思ったように死ねないからこそ、残された人に迷惑をかけないように終活します。それは礼儀であり、責任でもあると思っています」(デヴィ夫人・以下同)

 その言葉通りラヴェルの「ボレロ」が流れる教会で、タキシード姿の美男子6名が棺を担ぐ“お葬式プラン”を周到に練り、家族やペットと一緒に入るお墓もすでに確保したと話すが、唯一まったく進んでいないのが「モノの整理」だという。

「東京に加えてニューヨークにも別宅があるのに、まったく収容が追いつかなくて、近所にいくつもトランクルームを借りて……それでもモノであふれているんです。ロンドンに住む娘のカリナからは『どんどん処分して』と迫られているけれど、本当に困るのよ。ガレージセールやメルカリを使って手放そうと思っているけれど、なかなか決心できなくて。

 ジュエリーだけはリストを作ってカリナに手渡しているのに、彼女は宝石に興味がないの。オークションに出すって言ってます」

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