家計

【家計の現状を把握する10個の質問】「来年お金が貯まる人」になるために 年を越す前にやっておきたい「支出」「貯蓄」「投資」の総決算

【質問8】今設定している自動積立の項目を書き出してください

《振り返りポイント》
・現在の毎月の積立は、収入に対してちょうど良いですか? 余裕があるか、それとも多すぎるかなど考えてみましょう。
・それぞれの積立について、貯まったお金は何に使う予定ですか?
・2023年の積立は予定どおりできましたか? 点数をつけるとしたら何点ですか?

 先取り貯蓄や先取り投資の仕組みを作れているならば、順調に資産形成できた人も多いと思いますが、中には、思ったより貯められなかった人や、積立がきつくて結局貯金を取り崩したという人もいるかもしれません。

 収入に対して多すぎる積立は逆効果です。固定費を中心に、お金の使い方の見直しをした上で、自分にとって辛くならない積立額を設定すると良いでしょう。またそれぞれの積立の目的もあらためて確認し、目的を達成できるプランになっているか考え、2024年の積立計画を練りましょう。

来年の計画も今年のうちに

【質問9】来年はどんなことにお金をかける1年にしたいですか?

【質問1】と【質問2】の回答を思い出し、2024年はどんなことにお金を優先的にかけたいか考えてみましょう。キャリアアップのために使うのもよし、趣味を充実させるのもよし、家族との思い出作りもよし。もちろん、2025年以降にやりたいことがありお金を貯めたい場合は、そのための貯金を優先するのもよしです。この使い方なら躊躇せずお金をかけたい!という現時点での自分の価値観を知りましょう。

【質問10】来年は新NISAも始まります。どんな資産形成をしますか?

資産形成のプラン

資産形成のプラン

 今年1年のお金の使い方を知り、現状の資産状況、見直しポイントを把握したら、最後に2024年の資産形成プランを決めましょう。上の表を埋めてみてください。計画通り資産形成できた場合に1年後に作れる金額を計算すると、モチベーションがぐんとあがります。

 いかがでしたでしょうか。お金を貯めようとがむしゃらに節約に取り組んでも、なかなか成果につながらないケースは多いです。まずは自分自身がどうお金を使うことで満足感を得られるのか、また、どんな時に無駄遣いをしてしまうのかを見つめ直し、固定費の削減(保険の見直し含む)、先取り貯蓄の仕組みづくりを実行するのが、資産形成への近道となります。

 10個の質問に答えるのはかなり大変ですが、ぜひこの年末年始にチャレンジして、お金を上手に使いながら貯められる2024年にしてくださいね。

【プロフィール】
鈴木さや子(すずき・さやこ)/株式会社ライフヴェーラ代表。CFP認定者、1級FP技能士、DCプランナー1級・キャリアコンサルタント(国家資格)。保険等商品を一切販売しないFPとして活動。専門は教育費・保険・マネー&キャリア教育、確定拠出年金。企業講演の他、小・中学校や自治体等の講演やワークショップなど、保護者や親子向けイベントも行う。大学生・高校生の母。著書に『資産形成の超正解100』(朝日新聞出版)がある。

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