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家計

【家計の現状を把握する10個の質問】「来年お金が貯まる人」になるために 年を越す前にやっておきたい「支出」「貯蓄」「投資」の総決算

目標を立てるためには、まず現状把握から(写真:イメージマート)

目標を立てるためには、まず現状把握から(写真:イメージマート)

 年末年始は一年を振り返ったり、新たな目標を立てたりするよい機会だ。ファイナンシャルプランナーの鈴木さや子さんは、「10個の質問」に答えることで、現状の把握や来年の目標を設定できるという。鈴木さんが質問と振り返りのポイントを挙げながら解説する。

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 いよいよ2023年もあと少し。今年は物価上昇の影響で思い通りに資産形成ができなかった……という方も多いのではないでしょうか。そんな方にオススメしたいのが家計の総決算。今年の家計を振り返り、現状を把握、来年の目標を設定するために必要な10個の質問に答えてみてください。来年こそは貯められる人になれるはず。

 まずは買い物に関する2つの質問からです。

【質問1】今年、買って良かったもの、使って良かったことを5つ書いてください

【質問2】今年、買ったけれど結局使わなかったもの、後悔したものなどはありますか?

《振り返りポイント》
・そのお金の使い方は、どんなところが満足度が高かったですか?
・買ったけれど結局使わなかったものや後悔したものについて、買った時の心境や状況を思い出してみましょう。

 資産形成の上手な人は、自分にとって価値あるお金の使い方を知っています。有意義なことにお金を使うために、自然にムダ遣いが減っていくのです。仮に貯金額が同じでも、後悔する使い方より満足度の高い使い方の割合が大きい方が幸せですよね。

 とはいえ誰だって、買う時はワクワクしていても結果的に使わなかった経験はあるもの。購入時を思い出して、なぜそうなったか考えてみましょう。筆者の場合は、大きな仕事が終わって気が大きくなっている時や、仕事で失敗した時などに衝動買いをする傾向があるので、意識的にその状況の時はまっすぐ帰宅するようにしています。

 次は固定費の振り返りです。

【質問3】今設定されている自動引き落としの項目と金額を書き出してください(生命保険など保険料以外)

《振り返りポイント》
・銀行引落しだけでなく、クレジットカードで支払っている項目や、通信料金と一緒に支払っている自動支払いの項目をすべて洗い出してください。クレジットカード等の年会費やクラウドアプリの年間使用料など、年に一度引き落とされる項目は忘れがちなので要注意です。

 このような定期的に自動的に引き落とされる「固定費」は、必ず定期的に見直すことが大切です。使う頻度が少なくなった動画配信サービスや読み放題サービスなどはありませんか。子どもが一時的に使っていた月会費制の教育コンテンツサービスはありませんか。通信費は高すぎませんか。固定電話はこの1年間、どのくらい使いましたか。

 全て書き出したら、2024年に継続するかをどうか検討して、やめる場合は年内に手続きをしましょう。解約が面倒なサービスもありますが、お金を垂れ流しているイメージを思い浮かべて頑張って完了してください。

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