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「女性の一人暮らしは禁止」ってどうして? 40~50代女性たちがかつて就職活動で企業から受けた「今思えば理不尽な扱い」

一人暮らしというだけで不遇な目に…(イメージ)

一人暮らしというだけで不遇な目に…(イメージ)

 今では「一人暮らし」といえば、家族に頼らず自立して生活をしていると評価される傾向もあるが、それも時代の流れ。かつては「一人暮らしの方が懸念視されていた」と振り返る女性たちがいる。就職活動の際、一人暮らしを理由に、「今思えば理不尽な扱いを受けた」という女性たちに、当時の話を聞いた。

「採用したいけど『女性の一人暮らしは禁止』と言われ…」

 50代女性・Aさんは、地方から都内の女子大に進学したため、18歳から一人暮らし。就活時に嫌な思いをしたという。

「男性の面接官から『彼氏はいるの?』と聞かれた後、いないと答えても『一人暮らし? なら、異性関係が乱れるよね』と言われ、何と答えていいかわかりませんでした。一人暮らしの女性は生活を見張る人がおらず、遊んでいると思われているようでした。実際は一人暮らしをするためにアルバイトするなど、生活を頑張っていたのに……」

 何とか最終面接にたどりついた会社でも、待ち受けていたのは面接官の残酷な言葉だった。

「『女性の一人暮らしは禁止』と言われました。今の時代から考えるとウソみたいですが、本当です。面接官からは、採用したいけど、実家ごと引っ越し、できなければ親族の家に下宿して、そこから通勤することが条件だと言われました。実家や親族の家から通うのを重視するのは、“管理されている安心感”があるからなんだそうです。結局、学生寮の寮母さんに相談し、そこから通っていることにしてくれました」(Aさん)

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