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【人生100年時代の美容トレンド】「実年齢より若く見られたい」という意識は低下 60代ならば“カッコいい60代”がいまの理想に

美容への意識はどう変化しているのか(イメージ)

美容への意識はどう変化しているのか(イメージ)

“人生100年時代”の到来は、働き方や健康意識、そして人生にどう幕を下ろすかまで、私たちの生活を大きく変えた。それは「美容」の分野においても例外ではない。アンチエイジングの最新トレンドを紹介する。【全4回の第2回。第1回から読む

「自分史上最高の自分になりたい」

 飽くなき欲求の根源も、時代とともに大きく変わりつつある。アテナクリニック銀座本院総院長の定村浩司さんが解説する。

「ひと昔前まで主流だった『浜崎あゆみのようなパッチリした目になりたい』というような、理想とする顔に似せてほしいというオーダーは激減し、その代わりに『自分史上最高の自分になりたい』という相談や、年を重ねた人であれば『いちばんきれいだった30才の自分を超えたい』といったリクエストが目立つようになりました。

『皆がうらやむような美人になって、玉の輿に乗りたい』といった他者目線の入った欲求から、『自分が満足する美しさを手に入れて幸せに過ごしたい』という自分主体の欲求へのシフトを、患者さんから強く感じます」

 美容・医療ジャーナリストの海野由利子さんも「現代の美はコンテストなどで競うものではなくなりつつある」と語る。

「若く美しくなってコンテストに出て、トロフィーをもらいたいといった、他者からの承認欲求を主体として美容を追究する人は、少数派になりつつあるのではないでしょうか。例えば一時期流行した、若々しいメイクにまつげエクステを施してミニスカートをはき、周囲から『とても○才には思えない』と言われるような『美魔女』も、ほとんど見かけなくなりました」

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