投資

【経済評論家・山崎元さんが遺した名著に学ぶ】年齢も資産額も関係ない“1つの投資信託を買って持ち続けるだけ”の「ほったらかし投資術」

「リスク資産」は「オルカン」1本で十分か

『ほったらかし投資術』のなかで推奨されているのは「世界中に分散投資した低コストなインデックスファンドを毎月淡々と積み立てるだけ」という極めてシンプルな投資術である。

 初版時は外国(先進国)株インデックスファンドに60%、日本株インデックスファンドに40%といった割合での投資を勧めていたが、商品が充実したことによって、“投資先の一本化”が可能になったとされている。

 ほったらかし投資の実践においては、まず「運用資金」を確定する。3~6か月分の生活資金を確保して普通預金とし、それ以外のお金を運用資金に回す。

 次に、運用資金を「リスク資産」と「無リスク資産」に分ける。

 リスクを取って運用してもいいと考える「リスク資産」は、“オルカン”の通称で知られる「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」に全額投資する。投資先はこれ1本でいいとされている。

 リスクを取らずに少しでも安心して運用したい「無リスク資産」は、「個人向け国債(変動金利型10年満期)」などに回す。

 基本的にやることはこれだけ。「低コスト」の「分散投資」が実現しているので、あとは「長期保有」を続けるのみ。ほったらかしにしておくと利益が利益を生む「複利効果」で“雪だるま式”に資産が増えていく──というのが山崎さんと水瀬氏の辿り着いたシンプルな答えだ。

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