投資

伝説のトレーダー・清原達郎氏 投資初心者は「オルカン」や「S&P500」より「TOPIX連動ETF」を選ぶべきと助言する理由

新NISA積立運用のシミュレーション

新NISA積立運用のシミュレーション(女性セブン2024年3月28日号より)

パッシブ運用のファンドをすすめる理由

 では、どう運用すれば非課税の恩恵を受けながら大きなリターンを得ることができるのか。

 清原さんは、時価総額が小さく今後の成長が期待できる「割安小型株」を中心に投資して莫大な利益を上げてきた。だが、投資初心者がいきなりそれを真似するのは無理な話。新NISAで投資デビューする初心者は「自分で優良な割安小型株を探し出して成長投資枠で運用する」よりも「つみたて投資枠を使ってコツコツ投資信託で運用する」ほうが安心だろう。

 ただし、投資信託にも注意点はある。

「投資信託は大まかに、日経平均などのインデックス(株価指数)に連動させる『パッシブ運用』と運用会社のファンドマネジャーが独自の判断で有望な株を束ねて買う『アクティブ運用』の2つがあります。前者はコスト(信託報酬)が非常に低く、年0.1%程度。一方の後者は成長が見込まれる銘柄を厳選する分手間がかかり、信託報酬は1%を超える。20年間投資すると考えた場合、手数料だけで20%も差がつくことになるのです。

 また、アクティブ運用の成績はまちまちで、パッシブ運用に負けることがほとんど。手数料の高いアクティブ運用は避け、パッシブ運用のファンドを買うべきです」

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