キャリア

リクルートスーツをフリマアプリで調達する今どき就活生 「一時期しか着ないのだから、どんどん回せばいい」「“有名企業内定”の縁起物も出品」

“有名企業内定”と縁起物をうたった出品も

 IT企業に勤務する20代女性・Bさんは、リクルートスーツをフリマアプリで「購入した」側だ。

「難しいのはサイズですね。同じサイズ表示でもメーカーによってサイズは微妙に異なる。試着できない以上、ある程度ギャンブルを覚悟して買うことにはなります。だから丈に個人差がありそうなパンツは避けて、スカートタイプのほうが買いやすいと思いました。

 私の場合、上下で5000円でした。安いですよね? サイズもぴったりでした。ちなみに、他に出品されているものには“○○(有名企業)内定”と縁起物をうたう人もいて、ちょっと笑ってしまいました。出品数も結構あって、やっぱり売る人は多いよなと思いました。私も就活が終了してすぐ5000円で売りに出しています。まだ売れてはいませんが、買った値段なので、売れればトントン。3000円ぐらいまでなら下げてもいいかな」(Bさん)

無難なものにお金も時間もかけたくない

「リクルートスーツにお金も時間もかけたくない」というのは、都内の私立大学に通う男子学生・Cさんだ。

「僕の目指す業界は服装にそれほど厳しくなく、特にスーツ指定もありません。でも、そこで個性を出すのも面倒です。私服で面接に行くと考えたら、逆にめちゃくちゃ悩むじゃないですか。結局はリクルートスーツが無難なんですよね。だって、僕の親の時代から『リクルートスーツじゃなきゃいけないのか問題』は議論されているらしいですが、結局リクルートスーツなわけですよ(笑)。

 そうなると、無難なものにお金も時間もかけたくない。リクルートスーツのことなんて考えるだけ無駄なので、就活ではスーツもネクタイもメルカリで調達しました。ついでに筆記試験対策や業界研究用の本もメルカリにあったので、一緒に買いました。面接では、SDGsを実践しているとアピールしたいぐらいです」

 就活時は必須でも、社会人になってからは着る機会が減ってしまうリクルートスーツ。コスパやタイパを意識する若者たちにとっては、フリマアプリで調達するのが合理的なのかもしれない。(了)

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