既婚者だからといって「愛妻弁当」とは限らない（イメージ）
結婚生活や家庭に関する理想や思い込みから、「こうあるべきだ」という凝り固まったイメージをなかなか拭い去れない人は少なくない。そのなかで、「結婚しているのに……」と“余計な”物言いをされた人たちは案外少なくないようだ。どのようなシーンで、その矛先が向けられるのか。実際に経験したことがある既婚者たちに話を聞いた。
「そのオシャレ、何目的？」
メーカー勤務の30代女性・Aさんは、結婚してから周囲の反応の変化に戸惑うことが増えたという。その一つが「オシャレを好意的に受け止めない人がいる」ことだと明かす。
「私は服やアクセサリーが好きで、毎シーズン必ず何かは買うんです。すると、『結婚してオシャレする意味なくない？』『何目的？』と、結構言われるんですよね。私にとってファッションは自分の機嫌を良くするためのものなのに、みんな、異性へのアピールでしかオシャレしないんでしょうか……。
子供ができたら『母親なのにオシャレしてる場合じゃないでしょ』的なことを言われるんだろうなあ、と思いますが、私は私の好きな格好をしますよ」
社内の飲み会に出席した時の、上司や先輩社員からの発言にも驚かされたという。
「上司が『結婚したのに大丈夫なの？ 旦那さんからOKもらった？』とか、『旦那さんのご飯は？』とか、私ではなく“夫”の心配をするんです。確かに周囲の既婚女性は、家事・育児を理由に飲み会に不参加という人も多いですが、私は大丈夫だから参加しているのに……。心底面倒くさいなと思いました」（Aさん）
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