今週のドル円はどう動く?
投資情報会社・フィスコが1月27日~1月31日のドル円相場の見通しを解説する。
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今週のドル円は底堅い値動きか。日本銀行は1月23-24日に開催した金融政策決定会合で、追加利上げを決定。ただ、市場は事前に織り込み済み。また、次の利上げ時期は遠く、リスク回避の円買いが一巡した後は円安方向に向かう可能性がある。
一方、米連邦準備制度理事会(FRB)は28-29日の連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げを見送る公算。今後も緩和を深めるかどうかは不透明であり、目先的にはドル買い・円売りがやや強まりそうだ。
トランプ政権は2月1日からカナダとメキシコへの関税を強化する方針で、引き続き長期金利が上昇すればドルを押し上げる見通し。欧州通貨への売りが再開すれば、ドル選好地合いを支える。ただ、トランプ大統領はFRBに対し政策金利の引き下げ圧力を強めるとみられ、ドルの戻りを抑える可能性があろう。
【米・10-12月国内総生産(GDP)速報値】(30日発表予定)
1月30日発表の米10-12月期GDP速報値は7-9月期の前期比年率+3.1%を下回る見込みだが、市場予想を上回った場合、景況感の改善を好感したドル買い材料となる。
【米12月コアPCE価格指数】(1月31日発表予定)
1月31日発表の米12月コアPCE価格指数が高止まれば、利下げ休止の観測を後押し。緩和方針の後退を背景としたドル買いの手がかりになりやすい。