子供のいじめを察知した近所のおばあちゃん
“昔ながらのご近所さん”とも仲良くしておきたい。女性・Nさん(50才/主婦)は、ご近所さんの身内のピンチを助けられた。
「地域にある『こども110番の家』の70代半ばのおばあちゃんは、登下校の時間になると庭先に出て、庭いじりをしながら子供たちを見守ってくれています。昨年の夏の初め頃、私が息子(7才)と一緒に歩いていたら『暑いでしょ? 冷たいものでも飲んでいきなさい』と声をかけてくれました。
あまり喉は渇いていなかったのですが、せっかくのご厚意なので甘えることにしたんです。庭先でジュースをもらって立ち話をしていると、こっそり耳打ちされたのが、息子が『いじめに遭っているのでは?』ということでした。というのも、下校時に息子がやんちゃなグループに軽い暴力を振るわれたり、暴言を吐かれたりしているのを見たというのです。
私はすぐに学校に連絡をして対処をお願いしました。息子をいじめていた子供たちは、おばあちゃんが目を光らせていることがわかってからは、おとなしくなりました」
身近にいる“知り合い”に助けられるケースは少なくない。周囲の人々との緩やかな交流を見直すべきだと言えそうだ。
【プロフィール】
古宮昇さん/心理学博士・公認心理師・臨床心理士。著書に『一生使える!プロカウンセラーの自己肯定感の基本』(総合法令出版)など
※女性セブン2025年2月20・27日号