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いちからわかる!株投資

【図解で丸わかり】意外と知らないローソク足の読み解き方 「三川宵の明星」「寄せ足」「赤三兵」「黒三兵」…組み合わせ次第で買いサイン・売りサインに

ローソク足から売買タイミングを判断することも(写真:イメージマート)

ローソク足から売買タイミングを判断することも(写真:イメージマート)

 株価の推移をあらわすために、古くから使われているのが「ローソク足」だ。一定期間の「高値」「安値」「始値」「終値」の4つの価格が一目瞭然のすぐれものだが、このローソク足を売買タイミングの判断材料として使うことも可能だ。意外と知らないその見方について、経済ジャーナリストの和島英樹氏・監修『いちからわかる!株投資 2025年度最新版 最新株ランキング&買い方ガイド』(インプレス)より一部抜粋・再構成して紹介する。

特定期間の値動きがひと目で分かる

ローソク足の基本用語

ローソク足の基本用語

 チャートにはいくつかの種類がありますが、そのなかでも最も一般的なのが「ローソク足」です。1日や1週間、1ヵ月など、ある一定期間の値動きを表し、それぞれを「日足」「週足」「月足」と呼びます。

 ローソク足は1本の線と四角で構成されたシンプルな記号ですが、それだけで「株価が上がったのか、下がったのか」、当該期間の「高値」「安値」「始値」「終値」の4つの価格が分かります。

 それでは、具体的な見方を確認していきましょう。

 まず、ローソク足には「陽線」と「陰線」の2つの種類があります。陽線は、始値よりも終値が高い状態、つまり値上がりした状態で取引が終わったことを意味します。一方、陰線は終値のほうが安い状態、株価が下落傾向で取引終了したことを意味しています。

 次に、ローソク足の構成を見ていきましょう。ローソク足は大まかに「上ヒゲ」「実体部」「下ヒゲ」の3つに分けることができます。上ヒゲの端はその期間につけた高値を、下ヒゲの端は安値を示します。実体部の両端はそれぞれ始値と終値を示していますが、陽線と陰線では位置が逆になるので注意が必要です。また、値動きの仕方によっては実体部だけや、ヒゲだけのローソク足が生じる場合もあります。例えば、高値と終値が同じなら上ヒゲは現れません。

 なお、陽線と陰線の色に決まりはありませんが、一般的に陽線は「薄い色」や「明るい色」、陰線は「濃い色」や「暗い色」で表示されます。

ローソク足からタイミングを判断

買いサインと売りサインをチェック

買いサインと売りサインをチェック

 ローソク足からも売買タイミングの判断ができます。

 例えば、ヒゲのない縦長の陽線は「大陽線」と呼ばれ、取引が激しい上昇傾向で終わったことを示します。今後の上昇トレンドを予感させる買いサインの1つです。

 また、長い下ヒゲが出ている「カラカサ」は、一時的には大きく値下がりしたものの最終的には買いの勢いが勝ったことを表しており、下落局面での上昇トレンドへの転換が示唆されます。

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