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サウナブーム一段落でヘビーユーザーの減少が顕著に 「並んでまで入りたくない」「ガチ勢の価値観の押し付けが面倒」…“サウナ離れ”した人たちが語る転機

利用頻度の多いファンが減っている(図表は日本サウナ総研より)

利用頻度の多いファンが減っている(図表は日本サウナ総研より)

意識が飛んで公衆の面前でひっくり返った

 PR会社勤務のYさん(20代女性)は5年ほど前、仕事相手の同世代女性がサウナに行っていたことから“サウナデビュー”を果たしたが、ある時からパッタリとサウナに行くことは無くなった。何があったのか。

「仕事で一緒になった広告代理店の女性がパソコンにサウナ施設のステッカーを貼っていて、私が『それ何?』と聞いたことから、『サウナ女子』なるものの存在を知りました。サウナは男性がメインだという印象があったのですが、『今はおしゃれなサウナもできて、女性にも人気』とのことで、興味をもったんです」

 サウナ初心者のYさんは、勤務先の近くにあるスーパー銭湯に付いているサウナから始めることにした。

「実際にサウナに入ってみると、目安となる砂時計の時間すら入っていられないし、あっという間に出てしまうので大して汗もかかない(苦笑)。みんなが良いって言う水風呂は冷た過ぎて入れる気がせず、どうしても無理でした。

 でもサウナに長時間入って汗をかける人が羨ましくて、私も続けていたら体が慣れて水風呂も気持ちいいと感じるようになるかなと思っていたのですが、何度目かのサウナで、サウナ室から出た瞬間に意識が飛んだんです。気が付いたときには、私は大浴場の床に仰向けに倒れていて、気がつくと数人が心配そうに顔を覗き込んでいました」

 後頭部には倒れた時に打ったらしいたんこぶができて痛いうえに、Yさんは「何より真っ裸で公衆の面前で倒れる恥ずかしさは二度とイヤ」と振り返る。

「そもそも私は低血圧だし、家でもお風呂上がりには一瞬立ち眩みがするほどの貧血気味。無理やり高温の部屋に閉じこもるサウナは、そういう人の体への負担は想像以上に大きいのかもと思い、誰に何と言われようと二度とサウナには入らないと決意しました」(Yさん)

次のページ:サウナ仲間のあいだで露呈した「価値観の違い」

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