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「煮るなり焼くなり勝手にしやがれ!」オバ記者が振り返る、婦人科検診の内診を受ける際の羞恥心 内診台の上での不安とどう向き合うか

内診台の上で感じた不安

 でも、今回ばかりはそうはいかなかったの。だいたい、内診なんてほんの数秒で、長くても1分と思っていたのに、なかなか体内から器具が抜かれない。何事かと不安になったところで、「ちょっと画像を見てください。ここ、膀胱なんですけど影が映っていますよね」と言うではないの。半身を起こして画像を見たらなるほど確かに白い影がある。

「そういえば1か月前に尿管結石をやったんだけど、何か関係ありますか?」と言ったとたんよ。女医は内診台から離れて、「誰かぁ、誰かいますかぁ。誰か来てくださ~い」と診察室のバックヤードに早足で触れ回り出したの。すぐにもうひとりの医師が来て何やら話した後、私はひっくり返ったガマガエルの体勢から解放された。そして、「婦人科とは関係ないけど、影が映っちゃったら検査するしかないものねー」と、尿検査のコップを渡されたの。

 さっきの「誰か来て~」は、モニターに映った白い影にはどんな検査がいいか、若い女医は別の医師に相談したかったのよ。それなら、私を内診台から解放してからにしてもいいじゃないかと思うけど、それは内診に羞恥心を持っているからでね。医師からしたら朝から晩まで、ガマガエルを診ている。こっち側にしてみれば、医師も看護師も女なら誰でもイヤな内診台だけど、向こう側に回ったら「だから?」って程度のこと。この意識のねじれがわかると、「婦人科検診、イヤ~」という気持ちが少しは減るかしら?

 どっちにしろ、中高年女性は下半身の不安を放っておいていいことはないよと、かつての放ったらかし女は声を大にして言いたいのでした。

【プロフィール】
「オバ記者」こと野原広子/1957年、茨城県生まれ。空中ブランコ、富士登山など、体験取材を得意とする。

※女性セブン20255月8・15日号

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