スマホを使いこなして、旅行を満喫したい(写真:イメージマート)
連休にどこかに行きたいが、電車や宿の予約が面倒くさくて……そんな悩みはスマホの活用で解決できそうだ。累計29万部超のベストセラー『70歳からのスマホの使いこなし術』の著者・増田由紀氏(スマホ活用アドバイザー)監修のもと、旅に関するスマホ使いこなし術をわかりやすく解説していく。【前後編の後編】
上手に使いこなせれば強い味方になるスマートフォン。活用したいのはマップ機能だけではない。たとえば遠出をする際の「新幹線」の予約も、スマホを使ったほうがスムーズだという。
「乗車券・特急券はみどりの窓口などでも買えますが、スマホアプリによる事前予約が普及したことで座席予約が早く埋まってしまうことが多い。行楽シーズンだと当日の購入は大行列になることもある。クレジットカードの紐付けに抵抗感を覚える人もいますが、一度そこを乗り越えさえすれば、窓口で並ぶことなく自宅で新幹線や特急のチケットが買える。トライする価値はあります」(増田氏、以下「」内同)
今回はJR東日本の「えきねっと」、JR東海など3社の「スマートEX」の手順を図解した(別掲図)。購入後は、購入番号から窓口での発券も可能だし、交通系ICカードとチケットを紐付ける方法もある。Suicaなどを「乗車用ICカード」としてアプリに登録すれば、新幹線の改札を通る際に交通系ICをタッチするだけで入場できて、発券の手間も省けるのだ。
新幹線チケットの予約方法
クレカ登録なしも選べる
旅先ではタクシーを利用する機会も出てくるが、ここでも事情が変わってきたと増田氏が指摘する。
「現地で呼ぶ際には、地元のタクシー会社に電話をすることが多かったと思いますが、最近は『電話がなかなかつながらず予約ができなくて困った』という相談をよく受けます。配車をアプリで予約する際に気をつけたいのは、運転手さんへのメッセージ欄を積極的に使うことです。自分たちが何人組で、どんな色の服を着て、どの建物の前で待っているのか、などを詳細に書けば、見つけてもらいやすくなります」
タクシーの呼び方
事前にクレジットカードを登録しておけば下車時に財布を出す必要もなくなる。カード登録が不安なら、現金で支払うことも可能だ。