ボリンジャーバンドの±3σにいつタッチしたかに注目
レンジ相場におけるBBの買いサイン(同書より)
ボリンジャーバンド(BB)は、7本の線からなるトレンド系のテクニカル指標。上から順に+3σ、+2σ、+1σ、ミドルライン(移動平均線)、-1σ、-2σ、-3σで構成される。各線を抵抗線や支持線と捉え、ローソク足が線を超えたり、タッチしたときに売買する。例えば、株価が大きく下落して-3σにタッチした場合、-3σが抵抗線となり株価が戻ると推測され、割安で買えるサインとなる。
ただし、ローソク足が-3σに触れたら無条件で買っていいわけではない。レンジ相場に限っては、BBのバンドの幅が狭い状態で-3σに到達しても、その後も下落を続けることが多い。レンジ相場ではバンドの幅が広いときを狙って売買しよう。ただし、トレンド形成時はバンドの幅が狭くても-3σにタッチしたら狙い目となる。
MACDのGC(ゴールデンクロス)は0ラインより下で発生したときが狙い目
0ラインより下でMACDのGCが発生した例(同書より)
別掲図は、オリエンタルランド(4661)のチャートだ。「山高ければ谷深し」という投資格言の通り、過去最高値を出した後に株価が急落した。このときのMACD(*)を見ると、0ラインよりかなり低い位置でGCが発生していることがわかる。実は、MACDのGCは0ラインより下の位置であるほど信ぴょう性が高く、トレンドが続きやすくなる。
【*注:MACD線は、短期EMA-長期EMAによって算出されたライン。シグナル線は、MACD線の数値をもとにしたSMA(単純移動平均線)】
このケースでは、下落から約3カ月後、3466円から4235円まで769円上昇した。0ラインよりどれだけ下の位置でクロスするかは、銘柄や株価指数によって異なる。例えば日経平均株価は、MACDの値が-400付近でクロスすることがある。
オリエンタルランドはファンダメンタルズ分析だけで見ると割高で買えないが、このようにテクニカル指標を見ることで割安なタイミングを探ることができる。