日経平均株価で見るかい離率(同書より)
下降トレンド時のかい離率は判断材料にならない
移動平均線に対して価格がかい離した後は、やがてかい離が修正されるといわれているが、これが判断材料となるのは上昇トレンド時のみである。
別掲図の、1950年に日経平均株価が算出されてから現在までの約70年間のチャートを見てみよう。上昇トレンド時には途中で株価が下がっても移動平均線を超えて下がり続けることはない。一方で、下降トレンド時には移動平均線に触れた後も下がり続け、さらにかい離率もバラバラになっていることがわかる。
そのため、下降トレンドにおいては、「かい離率が常に判断材料になる」とは一概にはいえないのだ。
※『NISAで得する 稼げる株のワザ』(standards)を元に一部抜粋して再構成
【PROFILE】
ようこりん/2005年に株式投資を開始し、主婦業のかたわら1億8000万円の資産を築く。アメーバブログ「ほんわかようこりん」(https://ameblo.jp/youkorinn37/)を運営。株式売買の記録や、株主優待の情報などについて発信している。AmebaブログFX・株予想・為替ジャンルでトップブロガーとして圧倒的な支持を得ている。資産を築く中で、魅力ある優待情報もチェックし、優待に詳しい投資家としても有名。なお、トランプ関税に振り回される今の株式市場でようこりんさんが注目する具体的な個別銘柄については、関連記事の最新インタビュー『《資産1.8億円ようこりんさん厳選6銘柄》低位株の中で光る「ダイヤの原石」から伸びしろ大きいディフェンシブ銘柄まで「次の下落時も買い増ししたい!」』にて、紹介している。