株取引にテクニカル分析をどう活用するか(写真:イメージマート)
個人投資家にとって大きな悩みが、株をいつ買って、いつ売るかという問題。株取引の売買判断には投資先の企業業績や将来性などを見ることもあるが、過去の株価の推移をもとにしたテクニカル分析で売買判断するケースもある。著名投資家やアナリストの投資テクニックが掲載されている『NISAで得する 稼げる株のワザ』(standards)より一部抜粋・再構成して、専業主婦で億り人投資家のようこりんさんが、自身も活用するテクニカル分析について、その信頼性の考え方と合わせて解説する。
目次
高値圏での乱高下はその後の下げに要注意
高値圏での乱高下の後に大幅下落した例(同書より)
過去に発生した上昇相場の高値付近では価格が乱高下しやすく、その後の下げに注意すべきだ。
トレンドのなかで連日陽線が続き、一度高値を付けた後に大きく下げるようなケースでは、リバウンドを狙った投資家の買いや、その後の下落を狙った売り、高値圏で売りそこなった投資家の利確など、売買が入り混じることで乱高下するが、これらの売買がいったん整理されると大きな価格変動につながりやすい。
例えば、上昇トレンドの後に高値圏で数日間もみ合いが続き、その後に下落するケースだ。再度上昇を始めるというようなケースもあるため、一概に「下落」というわけではないが、その後の大きな価格変動を想定し、キャッシュポジション(現金保有)を高めるなどの備えをしておいたほうがよいだろう。