全国津々浦々の大学をまわり、学生たちのリアルな話を聞いている
――とはいえ、学生の確保のために早く内定を出す企業が出てきたら、学生もそこに合わせざるを得なくなるのでは?
びーやま:突き詰めれば新卒一括採用の弊害なんだけど、僕、日本にあるほとんどの大学の文系学部は、もはや職業訓練校だと思ってるんです。
理系は院に行ったり研究したり、学問を役立てる道があると思うんですけど、文系出身で研究者とか教授になれるのは数%の世界です。だったら、ビジネス的なものの見方や能力を早くから身につけるのは悪いことではないんじゃないかなと。
企業も昔より新卒を育てている余裕がなく、「即戦力」を求めます。新卒といえどビジネスマナーやら何やら、社会人のベースができている人のほうがラクなので、インターンとして“新人教育”を兼ねるわけです。
ふーみん:大学で将来役に立つかどうかわからない授業を受けるよりも、インターンでさっさとビジネスを学んでいった方が学生にとっても企業にとっても得るものがある、という現状があるということだよね。
とはいえ、これは都心の学生に限った話。地方の学生はめちゃくちゃのんびりしていますよ。その意味で、都心と地方の学生の意識格差はエグいぐらい広がってるなと思いますね。
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続く記事《人気受験系YouTuber「wakatte.TV」が解説する「学歴コンプレックス」の正体 努力で運命を変えられるはずが思い通りにならず、果ては「学歴ゾンビ」に》では、2人が学歴コンプレックスについて思うところを存分に語り合っている。
【プロフィール】
びーやま/教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』のツッコミ担当。早稲田大学教育学部卒。大学時代は起業・自主退学・復学など、さまざまな経験をしたのち、大学受験のすばらしさに気づき現在に至る。決め台詞は学歴モンスターの相方・高田ふーみんを制止する「ヤメロオマエ」。
高田ふーみん(たかだ・ふーみん)/『wakatte.TV』にて「学歴至上主義」を貫く学歴モンスター。京都大学経済学部中退(現役合格)。学歴を絶対の価値基準とする偏った思想を持つヒール役として受験生や大学生を中心に人気を博している。