減税勢力が結集できるのか(玉木雄一郎・国民民主代表)
消費減税を訴える声が国会で吹き荒れている。減税に消極的な与党が参院選で過半数を割り、減税勢力が結集できれば消費減税の実現は絵に描いた餅ではなくなる。「手取りを増やす」と訴えて支持を伸ばしてきた国民民主党の玉木雄一郎・代表を“次期総理”に見据える声が与野党からあがっているが、果たして減税勢力は結集できるのか。各党の党首や幹部など有力議員に直球質問をぶつけてみた。
減税を軸とする政界再編の渦の中心に玉木氏がいる
次の総理は誰になるのか──。与党過半数割れが予測される7月の参院選後の石破茂・首相の退陣と、新たな政権の枠組みをめぐって各党の思惑が錯綜している。そんななか、岸田文雄・前首相のテレビ番組での発言が波紋を広げた。
「いろいろな世論を聞くたびに、首相候補の一人だと思う」
国民民主党の玉木代表に“秋波”ともとれる評価を下したのだ。
この発言に慌てたのは立憲民主党の泉健太・前代表。SNSで「玉木雄一郎代表には、『自民の誘いには乗らない!』と明確に発信してもらいたい!」と、自民とは組まないように呼びかけた。
「減税」を訴える国民民主党が支持を伸ばすと、野党各党は競うように「消費減税」を訴え、自民党内でも減税論が強まっている。減税を軸とする政界再編の渦の中心に玉木氏がいるのは間違いない。
そうした各党の玉木氏への擦り寄りは選挙向けの方便なのか、それとも本気で玉木氏を中心とする「減税連合政権」を組む覚悟の表われなのか。
本誌・週刊ポストは各党の党首や幹部など有力議員に緊急アンケートを行なった。